デザインを直したいのにどうしてこうなったのかわからにゃい

舟越桂いってきたよ


想像通りのおしゃれ肌
いちばんのお気に入りは「夏のシャワー」。メガネをかけてブラウスに黒っぽいセーターを着ている、小ぎれいなおじさんの半身像。タイトルと像とわたしの感性がピッタリで、森林浴をしているようなイメージがわいた。湿度がちょっとこもった森で、少し風がそよいで、ちょこっと木漏れ日が入るような・・おじさんのセーターは質が良くって。冬服なのになんで「夏のシャワー」なんじゃろ。&なぜそれでピッタリなんじゃろ
ドローイングがすっごくよかった。それもメモ程度でチョチョーっと描いたものが。以前作品集の装丁で表紙にモノクロームのドローイングが使われてたのを見てからずっと(彫刻作品よりも)気になってたんだけど、あの、全体的にハイトーンで局部的にコントラストが高くなってて(例えば頬骨とか鼻、眼窩)それが硬質感&清潔感&品のよさを醸し出してるように見えて惚れた。ジーと見ててきづいたんですが舟越「フチドール」を多用しています!「フチドール」はあんまり流行らなかったような。わたしが中一(1998)の秋ごろ発売されて、まだうってんのかなー。安価な点が魅力のサクラ「ボールサイン」のシリーズで、銀色のまわりを緑やピンク等の色が縁取る特殊な筆跡が得られるという。消しゴムで消せば銀がはがれて下の色が残る。あの中途半端なデザインのキャップに疑問を持った人はけっこういると思う。今は同シリーズでツルツルしたマチエールが得られるインクが出てる。あれほしいな。
・・で、舟越桂のドローイングのマチエール(修正ペンのごつごつした肌や、フチドールの粉をふいたような銀、ボールペンののびやかな細い線、局部的に入れられたあざやかな有彩色・・ビリジアン・インディアンレッド、ピーコックブルー?・・、灰色水彩のにじみ・・紙のデコボコしたテクスチャーとあいまって銅版画みたいな硬質感・・)、使えそうなのでちょと頂く事にした。作風をじゃなくて。道具を


どうなんだろうと思うものもあった。人面瘡・かたこりはあんまりすきじゃない
めはどれもキレイ
あっ人面瘡もミニサイズの大理石の目がはめてあったのかなあ・・見ておけばよかったー・・確認した人は是非ご一報を・・


あと最新作の女の人の二作品もなんだか洗練されすぎちゃった感じ、マネキンみたいな。今日展示室に入って像をひとつひとつ見てみたら、整然とした印象なのに実は両目のまぶたの形が全然違ったり歪んでたりしてびっくりして、なんていうか、ゆるやかな風、静かな動き、とうとう、凪・・みたいな空気感を感じたんだけれど、2004年に制作されたのは・・