基本的な考え方

ゼミナールは、社交の場である 社交の場とは何か。歴史的に見ても、いわゆる文化運動や思想の胎動は、 一定の社交空間(ポリス、サロン、カフェ、クラブ、ロッジ、座、宴等)から生まれてきた。
一定の空間に、相対的に固定し相対的に移動する人たちが濃密に交際することを通じて、 美的な趣味や実践的な倫理を育んできた。社交的な共通感覚と対極的にみえる単独的思考も、 内側にある対話的、弁証法的な論理は、社交空間からはぐくまれるもの。社交とは本質的には、価値観を媒体としたコミュニケーションだから。

ゼミナールでは、メンバーがいろいろな形で社交をすることで、 広い意味での文化運動、思想運動の母体となるような空間を作ることを理想としている。
自分を理解し、文化を理解し、世界を理解するとともに、すべてを変える、転覆をするという主体的な姿勢で挑む。