第二中継

正中線を意識するだけでほんと随分違う。
今まで言われても解らなかったことを描きながらわかっていっている。感覚的なこと。「見えるかたちばかり追って見えるかたちだけを繋げていってるデッサン」っていうのもよくわかる。そういう時は必ず「見えないかたちを見ないと」って言われてその意味がさっぱりわからなかったんだけど、「この右肩は右肩のみで分断されずに首の裏側を通って左肩につながっている」という意識がないと、なかなか絵にそういうようすを描けないのだった。それがわからなくて奥にあるかたちはそこだけを頑張って見て描くからそこだけが起き上がってくるという悲劇が頻繁に起こりました
なんで正中線を無視していたかというと「どうせひとつのカタチなんだからおおらかに見ればいい、見たままを描けば見たままの絵になる」というポリシーのもと高二高三とすくすく育ってきたからで、気付いてからは一筆一筆描くときの迷いがずっとなくなった。ズレが発生した時も何がおかしいのか見分けることがらくになった。