習慣化された思考

・先取り心配と時間感覚の障害
  まだ来る前の悪い未来への心配に縛られてしまう。また「自分の将来に待っているのは悪い未来ばかり」と思い込む。
・見捨てられ心配
  良い子の自分でいてこそ、人から好かれ、愛されていると思う。
・マインド・リーディング
  相手の言動や表情から「自分はイヤがられている」「私が彼を嫌な気分にさせてしまった」など悪い答えばかりを引き出してしまう読心術。
・承認欲求と愛されたい願望
  「認められたい」「愛されたい」という他者への過度の欲求で、自分自身を混乱させてしまう。
・テスティング
  相手を困らせたり嫌がらせる言動をわざとして、自分への愛情度を測る「試し行動」。
・親密感と距離感の問題
  他者との関係が、くっつき過ぎか離れ過ぎかのどちらかになってしまい適度な距離感が実感しにくく、維持しにくい。
・対人恐怖
  むしろ相手との関係が親密になってゆく過程で出てくる問題で、表面的な関係では極度な対人緊張として感じる。
・自他の境界線の問題
  他者の感情や行動上の問題に、自ら巻き込まれてしまう。あるいは逆に自分の 感情や行動へ相手を巻き込んでしまう。
・白黒思考
  オール・オア・ナッシングで、自分の中はいつも二者択一の選択肢のみ。
・完璧主義
  白黒思考と似た考え方で、「すべての準備」 や「成功への約束」が整ってやっと何かするような完璧主義者になりやすい。過剰に自責的な一方で責任感が薄いとも言える。
・パワーゲーム思考
  人間関係を「優・劣」「上・下」「勝ち・負け」の尺度で見てしまう。しかも多くの場合、自分が「劣」「下」「負け」側になっている。
・自己主張の問題
  嫌なことを「イヤ」と相手に言いにくかったり、正当な欲求や要求を「自分のわがまま」だと思い込んでしまい、言葉にして伝えることがむずかしい。
・責任感の問題
  「場を白けさせているのは自分がいるからだ」など、過剰で余計な責任を感じてしまう反面 、果たす必要がある責任を放棄してしまう。
・自分の感覚や感情への不確実感
  「嫌だ」「好きだ」と感じた自分の感覚や、怒りなどの自分の感情に「正しい」と いう実感がもちにくい。